インフルエンザB型症状

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インフルエンザB型の症状 : B型とはなに?A型との違いは?

公開日
更新日

 
執筆:當眞 陽子(看護師)
 
医療監修:株式会社とらうべ
 
インフルエンザB型の症状 が他の種類のインフルエンザとどう異なるか知っていますか?
 
にインフルエンザといっても「A型」や「B型」といったように様々な種類があります。
 
インフルエンザと聞けば型が違っても似たような症状が出てくると思いがちですが、このAやBなどの型の違いによって症状や特徴などが違ってきます。

 

この記事では、インフルエンザ全般について説明し、続けて「 インフルエンザB型の症状 」とは、いったいどのようなものなのか、詳しくお話ししていこうと思います。
 
 

そもそもインフルエンザとは?

 
インフルエンザも風邪と同様に秋から冬にかけて流行る感染症の1つです。インフルエンザの型が違うと同じシーズンに2回かかることもあり、予防行動をしっかりとることが求められます。
 

インフルエンザと風邪の違いとは?

 
(1)原因ウィルス
○インフルエンザ
インフルエンザウィルスが原因で起こります。ヒトの世界で発見されているインフルエンザウィルスには、A、B、Cの3つの型があり、常に構造が変化しています。毎年流行を起こすのはA型とB型です。このうち、最も凶暴なのがA型で、144種類もの型(亜型)があります。
 
常に変異し続けるインフルエンザウィルスは、初めは大半の人が免疫をもっていません。そのため、数十年に1度、「パンデミック」と呼ばれる世界的大流行が起こります。ただ、新型のウィルスであっても、徐々に多くの人に免疫ができていくため、次第に普通のインフルエンザウィルスとして流行の規模も小さくなり、感染した際の症状も軽くなっていきます。
 
○風邪
風邪の原因も9割がウィルスによる感染です。インフルエンザと違って、ライノウィルス、コロナウィルス、エンテロウィルスなど、原因となるウィルスはさまざまです。
ウィルス感染以外にも、一部に溶連菌などの細菌やマイコプラズマなども原因になることがあります。
 
(2)感染経路
○インフルエンザ
感染経路は、飛沫感染と接触感染の2種類です。飛沫感染では、インフルエンザに罹った人のやくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫:ひまつ)とともに放出されたウィルスを、のどや鼻から吸い込むことによって感染します。飛沫は最大2メートル飛びます。また、飛沫が付着した物に手で触れ、その手で目、鼻、口などを触ることにより粘膜などをつうじてウィルスが入り込むことで、接触感染を起こします。
 
○風邪
インフルエンザと同様、飛沫や接触で感染しますが、そのほかにも空気感染や経口感染があります。空気感染は、病原体が小さいことで空気中に漂い、空気の流れによって病原体が拡大します。そして、それをほかの人が吸い込むことで感染してしまうのです。飛沫感染のように、2メートルの距離をあけるだけでは感染を防ぐことはできません。ですから、病院では、空気が流出しないための陰圧部屋にて治療をすることになります。また、腸性の風邪で吐物や汚物などから経口感染してしまうこともあります(二次感染)。
 
(3)潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)
○インフルエンザ
潜伏期間の短い点はインフルエンザの特徴です。2日前後が多く、長い場合には1週間程度潜伏することもあります。潜伏期間でも感染力がある一方で、本人が自覚できる症状がないため、感染者との接触を避けることが難しいのが現状です。インフルエンザウィルスは発症して発熱すると、3日目に感染力のピークを迎えます。これはあくまでピークであって、発症してから3~7日ほどは、感染力があります。
 
○風邪
5~6日といわれています。
 
(4)症状
○インフルエンザ
急激に症状が現れます。インフルエンザは突然の高熱、頭痛、関節痛や筋肉痛などの全身の症状や全身の倦怠感が強く、併せてのどの痛み、鼻水、咳などの症状が現れます。
小児や高齢者、妊婦、慢性閉塞性疾患(COPD)や喘息などの呼吸器疾患や、先天性の心臓病や冠動脈異常などの慢性心疾患を患っている方、糖尿病や透析中の方、ステロイド薬を内服中の免疫機能不全などの持病を持つ人が罹った場合、悪化しやすく、最悪の場合死に至る原因になることもあります。ですから、十分に注意する必要があり、多くの病院で予防接種を推奨しているのです。
 
○風邪
風邪の方が比較的ゆっくりと発症します。のどの痛みや鼻水・鼻つまり、くしゃみ、せき、発熱(高齢者では高熱になることも)などの症状があらわれます。
 
 

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インフルエンザの検査方法

 
インフルエンザの判断をする場合、たいていの医療機関で「迅速診断キット(インフルエンザウィルスキット)」を使っています。インフルエンザウィルスの検出には鼻腔ぬぐい液や鼻腔吸引液、鼻かみ液または咽頭ぬぐい液を使用して判定することができますが、多くの病院では、鼻腔に綿棒を挿入して鼻腔ぬぐい液を使ってウィルス判定を行うことが多いです。
 
検査の判定にかかる時間は10分程度。検体のウィルス量が少ないと検査キットの検出感度に満たず、偽陰性になってしまうことがあります。そのため、インフルエンザの初期だと、まだ判定がつかず治療をはじめることができないことがあります。インフルエンザの発症から12~24時間経過したころに検査すると、正しく判定でき、早期治療に結びつけられるとともに、治療効果も高まります。
 
 

インフルエンザの治療

 
症状の出方によって単なる風邪と思う人もいるかもしれませんが、症状が出始めた早い段階で医療機関を受診し、アドバイスを受けることが大切です。治療には、薬物療法と生活を整えることの2点が大切です。
 
(1)薬物療法
○抗インフルエンザウィルス薬
治療薬にはいくつか種類がありますが、医師が一人一人の症状や体調、年齢を見て処方します。発症から48時間以内に服用することで、発熱する期間を1~2日ほど短くでき、周囲へのウィルスの排泄量を少なくする効果があります。発症から48時間以降に服用しても効果がないというわけではありませんが、十分な効果は期待できません。
 
治療薬は必ず全員に必要なものではなく、状態にあわせて使用の必要性があるかを医師が判断しています。薬には「タミフル(カプセル薬・粉薬)」、吸入薬である「リレンザ」や「イナビル」、「ラピアクタ(点滴)」があります。
以前、タミフルは異常行動の副作用があるということで問題になりました。1歳から使用できるとされていて、9歳未満に使用する場合は、家族が異常行動に注意するよう、説明がなされます。
 
リレンザは、吸入タイプのため、上手に吸い込めないと効果がでません。そのため、5歳以上で上手に吸入できる場合に使用されます。イナビルも吸入タイプのお薬ですが、1回の吸入で治療が終了し、飲み忘れてしまうような人にはおすすめです。ただし、なかには下痢、悪心、胃腸炎、蕁麻疹などの副作用が出てしまう人もいます。ラピアクタは、インフルエンザの合併症や重症化の恐れがあり、入院治療が必要になる人に使われる薬です。
 
(2)生活を整えましょう
・安静にしてしっかり睡眠をとり、身体を休めましょう。
・十分な水分補給を。お茶やポカリスエットなど、飲めるものを飲みましょう。
 
 

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インフルエンザの予防とワクチンについて

 
予防としてのワクチンの効果は、接種してから2週間~5か月とされています。日本で流行するのは例年12月~3月のため、12月までに接種することが望ましいといわれています。
 
インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予想されるウィルスに合わせて作られていますが、インフルエンザにはA型とB型があり、さらに細かい種類がいくつもあります。
 
2014年秋まで使われていたインフルエンザワクチンは、A型から2種類、B型から1種類のワクチン株が含まれた3価ワクチンでした。近年、B型2種類の混合系統の流行がみられることから、WHOでは2013年シーズンから4価のワクチンを推奨しています。世界各国でも使用する流れができてきており、アメリカでは2013年秋から、日本でも2015年秋から、4価ワクチンが使われています。これによって、守備範囲が広くなり、予防効果も高まりました。
 
また、ワクチンには注射型だけではなくフルミストという鼻に噴霧するタイプもあります。注射針の痛みが無く、有効期間も長く流行がおくれた際にも対応できるという利点があります。ところが、米国疾病管理予防センターは、「2016-2017シーズン(今年)においては、フルミストは接種すべきではない(注射型の方が有効)」という発表をしていて、日本では残念ながら承認されていません。ちなみに、2003年にアメリカ、2011年にヨーロッパで承認済です。
 
 

インフルエンザワクチンの効果と副反応

 
予防接種は、かからない為ではなく重症化を防ぐために受けます。あわせて感染しないように、気をつけることも大切です。インフルエンザワクチンは、重篤な合併症や死亡を防ぎ、健康被害を最小限にとどめます。しかし、残念ながら100%は難しく、十分な効果が現れないこともあります。
 
ワクチンの効果は、年齢・本人の体調・免疫の状況・シーズンのインフルエンザ流行枠とワクチンに含まれる株との合致状況によっても変わります。流行を予測した上でワクチンが作られることから、予想が外れた年は効果が低いですが、健康な成人では、約6割の発症を防ぐ効果があるとされています。
 
<副反応>
接種した場所が赤くなる、腫れる、硬くなる、熱を持つ、痛むことがあるほか、風邪に似た症状が現れる人もいます。これらの症状は、通常2~3日で治ります。
 
さらに非常にまれですが、副反応として以下のような重篤な症状が現れることもあります。
 
・アナフィラキシー症状
・急性散在性脳脊髄炎
・ギランバレー症候群
・肝機能障害、黄疸
・ぜんそく発作
 
 

インフルエンザA型とB型の違い

 
さて、インフルエンザB型とA型はどのように違うのでしょう。
 

症状の違い

AでもBでもインフルエンザには変わりないから、ただ呼び方が違うと思っている方も多いのではないでしょうか?
インフルエンザA型とB型は名前だけではなく、症状や特徴も違うのです。
 
インフルエンザA型の場合、特徴的なインフルエンザの症状と言える、高熱や関節痛といった症状があげられます。一方、インフルエンザB型の場合には、37〜38度程度の微熱でなかなか解熱しないのが特徴です。
 
インフルエンザB型は医療機関を受診して検査しないと、風邪と思いこんでいて気がついた時には、周囲の人にうつしているという場合があります。
 
 

流行時期の違い

インフルエンザは、空気が冷たく乾燥している時期が好きで毎年11〜3月にかけて繁殖します。
インフルエンザA型は11〜1月とインフルエンザ流行期の前半に流行し、インフルエンザB型は2〜3月とA型が全盛期を終えた後に流行します。
そのため、インフルエンザA型にかかった方も、B型に感染する可能性もあるのです。
 
 

「 インフルエンザB型の症状 」と特徴

 
では、インフルエンザB型の症状について詳しくお話していきたいと思います。
 

熱に関してですが、インフルエンザと聞けば、高熱が出るイメージが強い方が多いかと思いますが、インフルエンザB型は高熱が出ません。37〜38度程度の微熱しかでないのですが、この微熱がなかなか下がらないのが特徴です。
解熱剤やインフルエンザの薬を飲んでも、一度下がったと思ったら、薬が切れた頃にまた微熱が出てきます。
 
 

内臓系

インフルエンザB型の内臓系の症状としては、腹痛や下痢などの消化器症状が出やすいのが特徴です。インフルエンザの症状で、消化器症状がでるのはイメージがつきにくいですが、インフルエンザの流行時期に、微熱に加えて消化器症状があるのであれば、インフルエンザB型を疑う必要があるかもしれません。
 
 

耳鼻咽喉系

インフルエンザB型は、風邪と間違われるほど風邪の症状によく似ています。ですので、耳鼻咽系の症状としては、咳をしたり、痰がのどに引っかかったりします。
そして、場合によっては、気管支炎や上気道炎を起こす場合があるので、咳や痰だけの症状だと甘く見てはいけません。
 
 

体全体

全体的な症状としては、上記の症状に加えて、寒気や関節痛、頭痛や筋肉痛、腰痛、体のだるさや震えといった症状が出てくる場合があります。
 
 

B型の感染力

 
インフルエンザB型の感染経路は、飛沫感染と空気感染の2種類です。
 
飛沫感染とは、くしゃみや咳などによって唾液が飛沫し、周囲の人の口や鼻に入り込むことでウィルス感染します。空気感染は、飛沫感染と同じように思われがちですが、飛沫したウィルスはすぐに死なず、しばらく空気中に浮遊しています。それを吸い込むことで、感染します。
 
また、インフルエンザB型は、インフルエンザの症状が出てくる前から感染力があります。そのため、自覚症状が無く周囲に感染させてしまう可能性があるのです。
 
 

予防方法

 
ワクチンを打つことが有効的だというのはわかっているけれど、副作用もあるし、ワクチン以外に予防方法はないの?と思う方もいらっしゃると思います。
そこで、ワクチン以外での予防方法についてご紹介いたします。是非実践していただきたいと思います。
 
1. 外出から帰ってきた際には、うがいをする。
2. 外出から帰ってきた際には、手洗いをする。
3. 外出時とくに人混みに行く際はマスクを着用する。
4. バランスの良い食事をとる。
5. 室温は28度、湿度は60%前後に保つ。
6. 適度に運動を行い、体力の維持を図る。
7. 部屋の掃除はこまめに行い、毎日部屋の空気を入れ替えする。

 
ただし、あくまで予防の範疇ですので、インフルエンザ流行期には注意が必要です。
 
 

インフルエンザB型の症状まとめ

 
インフルエンザB型は、インフルエンザA型の特徴や症状が違います。
A型は高熱が出るのに対してB型は微熱程度しか出ません。また、風邪の症状に似ているため、インフルエンザと気づかずに、インフルエンザとわかった時には周囲の人に移してしまっていることがよくあります。
 
インフルエンザが流行する11〜3月に少しでも体調が悪いなと感じた時は、早期に医療機関を受診しインフルエンザの検査をしてもらうことをお勧めします。
 
 
<執筆者プロフィール>
當眞 陽子(とうま・ようこ)
看護師。看護師歴は11年以上。看護師業務を行いながら、2人の子育てにも奮闘中。「皆さんの疑問に思うことを少しでも解消できるような記事を執筆できればいいなと思っています」
 
 
<監修者プロフィール>
株式会社とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 
 

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