インフルエンザB型症状

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インフルエンザB型の症状 : B型とはなに?A型との違いは?

公開日
更新日

 
執筆:當眞 陽子(看護師)
 
医療監修:株式会社とらうべ
 
インフルエンザB型の症状 が他の種類のインフルエンザとどう異なるか知っていますか?
 
一口にインフルエンザといっても「A型」や「B型」といったように様々な種類があります。
 
インフルエンザと聞けば型が違っても似たような症状が出てくると思いがちですが、このAやBなどの型の違いによって症状や特徴などが違ってきます。

 

この記事では、インフルエンザ流行の状況やインフルエンザ全般について説明し、続けて「 インフルエンザB型の症状 」とは、いったいどのようなものなのか、詳しくお話ししていこうと思います。
 
 

インフルエンザの流行状況(2017年1月16日~2月19日)

 
インフルエンザに余り関心のない人もいるかもしれませんが、インフルエンザは現在大変流行しており、多くの人の健康に大きな影響を与えています。ここでは、インフルエンザの流行状況についてみていきましょう。
 

インフルエンザ患者数はどうやって調べるの?

国立感染症研究所は、全国約5000の医療機関において、インフルエンザの為受診した患者数を週レベルで把握しています。(この医療機関をインフルエンザ定点医療機関といいます)また、国立感染症研究所は、この調査結果をもとに、全国の医療機関を当該期間に受診したインフルエンザ患者数を推計しています。
 
国立感染症研究所は、上述調査結果をもとに、大きな流行が起こる可能性がある場合は、「警報」。 流行の発生、もしくは流行が終わっていない可能性がある場合は「注意報」を都道府県別に示しています。この「警報」「注意報」は、夫々「警報」「注意報」レベルを超えている保健所数の全体に対する割合を捉え、都道府県別にその割合により濃淡をつけて、マップ表示し、インフルエンザ流行状況が一目で分かるようになっています。
 

2017年1月16日~1月22日の調査結果 患者数推計値は161万人

2017年1月27日に厚生労働省が発表した2017年第三週「インフルエンザ発生状況について」(1月16日~1月22日)によると、定点医療機関あたりの患者数は、28.66となり、前回結果15.25より、13.01、85%アップとなっています。また入院患者数も1219と前回結果994より225、23%アップしており、重篤な症状を示す患者が増えています。
原因となるインフルエンザウイルスの主要なものとしては、AH3亜型、B型、AH1pdm09となっています。(ここ5週間の国内インフルエンザウイルスの検出状況より)
 
警報、注意報についての状況は以下のように日本全国広範囲に広がっています。
・警報 38都道府県 214箇所
・注意報 47都道府県 311箇所
 
また、全国患者数の推計値は161万人となり、前週の99万人より大幅に増加しています。年代別には、5~9歳が約26万人、10~14歳が24万人と他の年齢レンジと比較すると多くなっています。関連して、当該週での、教育施設の休業状況としては、以下のようになっており、全国各地で学校・学年・学級閉鎖が多発している事がわかります。 
・休業施設数 3765施設
・当該週の休業施設内訳 休校46 学年閉鎖761 学級閉鎖2958
 

2017年1月23日~1月29日の調査結果 患者数推計値は201万人

2017年2月3日に厚生労働省が2017年第四週「インフルエンザ発生状況について」(1月23日~1月29日)を発表しました。前週の結果と比較すると、定点医療機関あたりの、患者数は、39.41人と前週の28.66人よりも10.75人、37.5%のアップとなっています。また入院患者数は、1588人と前週の1219人より、369人、30.2%アップとなっており、インフルエンザの流行が加速している事がわかります。原因となるウイルスについては、直近5週間をみるとAH3亜型が一番多く、次いでB型、AH1pdm09となっています。
AH1pdm09というのは、2009年にパンデミックを引き起こした『新型インフルエンザ』のことで、今シーズンの四価ワクチンでは対象となっています。
 
警報、注意報がでているエリアもさらに広がり以下のようになっています。
・警報 45都道府県 355箇所
・注意報 42都道府県 184箇所
全国患者数の推計値は、201万人と前週の161万人を41万人上回っています。休業施設数も7,182と前週の3765から更に増加し、その内訳は、休校103 学年閉鎖1468 学級閉鎖5611となっています。
 

2017年1月30日~2月5日の調査結果 患者数推計値は199万人

2017年2月10日に厚生労働省が発表した2017年第五週「インフルエンザ発生状況について」(1月30日~2月5日)によれば、定点医療機関あたりの患者数は、38.14人と前週の39.14人よりわずかに減少となっています。また入院患者数も、1505人となっており、こちらも前週1588人から微減となっています。直近5週間の原因ウイルスについても、AH3亜型が一番多く、次いでB型、AH1pdm09である事は変わりありません。
 
警報、注意報がでているエリアは、
・警報 45都道府県 390箇所
・注意報 37都道府県 148箇所 となっておりこちらも、先週と比較すると若干減少しています。
全国患者数の推計値は199万人、休業施設数は7154(休校 109 学年閉鎖1555 学級閉鎖5490)と共に前週比較すると微減になっています。
主要な指標は、先週と比較して減少に転じているもののまだ高い水準にあり注意は必要です。
 

2017年2月6日~2月12日の調査結果 患者数推計値は151万人と減少

 
2017年2月17日の厚生労働省が発表した2017年第六週「インフルエンザ発生状況について」(2月6日~2月12日)によれば、患者数総計値は151万人と前回調査結果の199万人から24%減少しました。猛威をふるったインフルエンザですが、患者数だけをみるとかなり沈静化してきたようです。
 
主要な数値としては、以下の通りです。前週と比較するとかなり減少しているようです。
定点医療機関あたりの患者数は、28.57人(前週対比25%減)
入院患者数 1397(前週対比9%減)
警報 45都道府県 393箇所
注意報 38都道府県 138箇所
休業施設 4884(休校63 学年閉鎖1072 学級閉鎖3749)(前週対比32%減)
 

2017年2月13日~2月19日の調査結果 患者数推計値は126万人と更に減少

 
2017年2月24日に厚生労働省が発表した2017年第七週「インフルエンザ発生状況について」(2月13日~2月19日)によれば、患者数総計値は126万人と前週の151万人から17%減少しました。2017年1月23日~1月29日の患者数推計値201万人をピークにして、患者数はこの3週間減少を続けています。
 
主要な数値としては、以下の通りです。前週と比較するとかなり減少しています。
定点医療機関あたりの患者数は、23.92人(前週対比17%減)
入院患者数 1241(前週対比11%減)
警報 45都道府県 393箇所
注意報 38都道府県 126箇所
休業施設 3399(休校63 学年閉鎖766 学級閉鎖2597)(前週対比30%減)
 
 

そもそもインフルエンザとは?

 
インフルエンザも風邪と同様に秋から冬にかけて流行る感染症の1つです。インフルエンザの型が違うと同じシーズンに2回かかることもあり、予防行動をしっかりとることが求められます。
 

インフルエンザと風邪の違いとは?

 
(1)原因ウィルス
○インフルエンザ
インフルエンザウィルスが原因で起こります。ヒトの世界で発見されているインフルエンザウィルスには、A、B、Cの3つの型があり、常に構造が変化しています。毎年流行を起こすのはA型とB型です。このうち、最も凶暴なのがA型で、144種類もの型(亜型)があります。
 
常に変異し続けるインフルエンザウィルスは、初めは大半の人が免疫をもっていません。そのため、数十年に1度、「パンデミック」と呼ばれる世界的大流行が起こります。ただ、新型のウィルスであっても、徐々に多くの人に免疫ができていくため、次第に普通のインフルエンザウィルスとして流行の規模も小さくなり、感染した際の症状も軽くなっていきます。
 
○風邪
風邪の原因も9割がウィルスによる感染です。インフルエンザと違って、ライノウィルス、コロナウィルス、エンテロウィルスなど、原因となるウィルスはさまざまです。
ウィルス感染以外にも、一部に溶連菌などの細菌やマイコプラズマなども原因になることがあります。
 
(2)感染経路
○インフルエンザ
感染経路は、飛沫感染と接触感染の2種類です。飛沫感染では、インフルエンザに罹った人の咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫:ひまつ)とともに放出されたウィルスを、のどや鼻から吸い込むことによって感染します。飛沫は最大2メートル飛びます。また、飛沫が付着した物に手で触れ、その手で目、鼻、口などを触ることにより粘膜などをつうじてウィルスが入り込むことで、接触感染を起こします。
 
○風邪
インフルエンザと同様、飛沫や接触で感染しますが、そのほかにも空気感染や経口感染があります。空気感染は、病原体が小さいことで空気中に漂い、空気の流れによって病原体が拡大します。そして、それをほかの人が吸い込むことで感染してしまうのです。飛沫感染のように、2メートルの距離をあけるだけでは感染を防ぐことはできません。ですから、病院では、空気が流出しないための陰圧部屋にて治療をすることになります。また、胃腸性の風邪で吐物や汚物などから経口感染してしまうこともあります(二次感染)。
 
(3)潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)
○インフルエンザ
潜伏期間の短い点はインフルエンザの特徴です。2日前後が多く、長い場合には1週間程度潜伏することもあります。潜伏期間でも感染力がある一方で、本人が自覚できる症状がないため、感染者との接触を避けることが難しいのが現状です。インフルエンザウィルスは発症して発熱すると、3日目に感染力のピークを迎えます。これはあくまでピークであって、発症してから3~7日ほどは、感染力があります。
 
○風邪
5~6日といわれています。
 
(4)症状
○インフルエンザ
急激に症状が現れます。インフルエンザは突然の高熱、頭痛、関節痛や筋肉痛などの全身の症状や全身の倦怠感が強く、併せてのどの痛み、鼻水、咳などの症状が現れます。
小児や高齢者、妊婦、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息などの呼吸器疾患や、先天性の心臓病や冠動脈異常などの慢性心疾患を患っている方、糖尿病や透析中の方、ステロイド薬を内服中の免疫機能不全などの持病を持つ人が罹った場合、悪化しやすく、最悪の場合死に至る原因になることもあります。ですから、十分に注意する必要があり、多くの病院で予防接種を推奨しているのです。
 
○風邪
風邪の方が比較的ゆっくりと発症します。のどの痛みや鼻水・鼻つまり、くしゃみ、せき、発熱(高齢者では高熱になることも)などの症状があらわれます。
 
 

インフルエンザの検査方法

 
インフルエンザの判断をする場合、たいていの医療機関で「迅速診断キット(インフルエンザウィルスキット)」を使っています。インフルエンザウィルスの検出には鼻腔ぬぐい液や鼻腔吸引液、鼻かみ液または咽頭ぬぐい液を使用して判定することができますが、多くの病院では、鼻腔に綿棒を挿入して鼻腔ぬぐい液を使ってウィルス判定を行うことが多いです。
 
検査の判定にかかる時間は10分程度。検体のウィルス量が少ないと検査キットの検出感度に満たず、偽陰性になってしまうことがあります。そのため、インフルエンザの初期だと、まだ判定がつかず治療をはじめることができないことがあります。インフルエンザの発症から12~24時間経過したころに検査すると、正しく判定でき、早期治療に結びつけられるとともに、治療効果も高まります。
 
 

インフルエンザの治療

 
症状の出方によって単なる風邪と思う人もいるかもしれませんが、症状が出始めた早い段階で医療機関を受診し、アドバイスを受けることが大切です。治療には、薬物療法と生活を整えることの2点が大切です。
 
(1)薬物療法
○抗インフルエンザウィルス薬
治療薬にはいくつか種類がありますが、医師が一人一人の症状や体調、年齢を見て処方します。発症から48時間以内に服用することで、発熱する期間を1~2日ほど短くでき、周囲へのウィルスの排泄量を少なくする効果があります。発症から48時間以降に服用しても効果がないというわけではありませんが、十分な効果は期待できません。
 
治療薬は必ず全員に必要なものではなく、状態にあわせて使用の必要性があるかを医師が判断しています。薬には「タミフル(カプセル薬・粉薬)」、吸入薬である「リレンザ」や「イナビル」、「ラピアクタ(点滴)」があります。
以前、タミフルは異常行動の副作用があるということで問題になりました。1歳から使用できるとされていて、9歳未満に使用する場合は、家族が異常行動に注意するよう、説明がなされます。
 
リレンザは、吸入タイプのため、上手に吸い込めないと効果がでません。そのため、5歳以上で上手に吸入できる場合に使用されます。イナビルも吸入タイプのお薬ですが、1回の吸入で治療が終了し、飲み忘れてしまうような人にはおすすめです。ただし、なかには下痢、悪心、胃腸炎、蕁麻疹などの副作用が出てしまう人もいます。ラピアクタは、インフルエンザの合併症や重症化の恐れがあり、入院治療が必要になる人に使われる薬です。
 
(2)生活を整えましょう
・安静にしてしっかり睡眠をとり、身体を休めましょう。
・十分な水分補給を。お茶やポカリスエットなど、飲めるものを飲みましょう。
 
 

インフルエンザの予防とワクチンについて

 
予防としてのワクチンの効果は、接種してから2週間~5か月とされています。日本で流行するのは例年12月~3月のため、12月までに接種することが望ましいといわれています。
 
インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予想されるウィルスに合わせて作られていますが、インフルエンザにはA型とB型があり、さらに細かい種類がいくつもあります。
 
2014年秋まで使われていたインフルエンザワクチンは、A型から2種類、B型から1種類のワクチン株が含まれた3価ワクチンでした。近年、B型2種類の混合系統の流行がみられることから、WHOでは2013年シーズンから4価のワクチンを推奨しています。世界各国でも使用する流れができてきており、アメリカでは2013年秋から、日本でも2015年秋から、4価ワクチンが使われています。これによって、守備範囲が広くなり、予防効果も高まりました。
 
また、ワクチンには注射型だけではなくフルミストという鼻に噴霧するタイプもあります。注射針の痛みが無く、有効期間も長く流行がおくれた際にも対応できるという利点があります。ところが、米国疾病管理予防センターは、「2016-2017シーズン(今年)においては、フルミストは接種すべきではない(注射型の方が有効)」という発表をしていて、日本では残念ながら承認されていません。ちなみに、2003年にアメリカ、2011年にヨーロッパで承認済です。
 
 

インフルエンザワクチンの効果と副反応

 
予防接種は、かからない為ではなく重症化を防ぐために受けます。あわせて感染しないように、気をつけることも大切です。インフルエンザワクチンは、重篤な合併症や死亡を防ぎ、健康被害を最小限にとどめます。しかし、残念ながら100%は難しく、十分な効果が現れないこともあります。
 
ワクチンの効果は、年齢・本人の体調・免疫の状況・シーズンのインフルエンザ流行枠とワクチンに含まれる株との合致状況によっても変わります。流行を予測した上でワクチンが作られることから、予想が外れた年は効果が低いですが、健康な成人では、約6割の発症を防ぐ効果があるとされています。
 
<副反応>
接種した場所が赤くなる、腫れる、硬くなる、熱を持つ、痛むことがあるほか、風邪に似た症状が現れる人もいます。これらの症状は、通常2~3日で治ります。
 
さらに非常にまれですが、副反応として以下のような重篤な症状が現れることもあります。
 
・アナフィラキシー症状
・急性散在性脳脊髄炎
・ギランバレー症候群
・肝機能障害、黄疸
・ぜんそく発作
 
 

インフルエンザ脳症

 
インフルエンザ脳症は、主に幼児に発症します。インフルエンザにかかった幼児に痙攣、意識障害等の神経症状、血管のつまり、体の色々な臓器が機能しない等が生じる命に関わる疾患です。多くの場合、発熱後1日以内に神経症状が生じ、短期間のうちに重篤な症状になります。治療としては、有効な治療法はなく、対症療法が行われます。
 
インフルエンザ脳症は、脳にウイルスが直接侵入するわけではなく、インフルエンザウイルスにより免疫系が強い損傷を受け、免疫が正常に機能しなくなり、結果として神経症状、多臓器不全となるのです。
 

インフルエンザA型とB型の違い

 
さて、インフルエンザB型とA型はどのように違うのでしょう。
 

症状の違い

AでもBでもインフルエンザには変わりないから、ただ呼び方が違うと思っている方も多いのではないでしょうか?
インフルエンザA型とB型は名前だけではなく、症状や特徴も違うのです。
 
インフルエンザA型の場合、特徴的なインフルエンザの症状と言える、高熱や関節痛といった症状があげられます。一方、インフルエンザB型の場合には、37〜38度程度の微熱でなかなか解熱しないのが特徴です。
 
インフルエンザB型は医療機関を受診して検査しないと、風邪と思いこんでいて気がついた時には、周囲の人にうつしているという場合があります。
 
 

流行時期の違い

インフルエンザは、空気が冷たく乾燥している時期が好きで毎年11〜3月にかけて繁殖します。
インフルエンザA型は11〜1月とインフルエンザ流行期の前半に流行し、インフルエンザB型は2〜3月とA型が全盛期を終えた後に流行します。
そのため、インフルエンザA型にかかった方も、B型に感染する可能性もあるのです。
 
 

「 インフルエンザB型の症状 」と特徴

 
では、インフルエンザB型の症状について詳しくお話していきたいと思います。
 

熱に関してですが、インフルエンザと聞けば、高熱が出るイメージが強い方が多いかと思いますが、インフルエンザB型は高熱が出ません。37〜38度程度の微熱しかでないのですが、この微熱がなかなか下がらないのが特徴です。
解熱剤やインフルエンザの薬を飲んでも、一度下がったと思ったら、薬が切れた頃にまた微熱が出てきます。
 
 

内臓系

インフルエンザB型の内臓系の症状としては、腹痛や下痢などの消化器症状が出やすいのが特徴です。インフルエンザの症状で、消化器症状がでるのはイメージがつきにくいですが、インフルエンザの流行時期に、微熱に加えて消化器症状があるのであれば、インフルエンザB型を疑う必要があるかもしれません。
 
 

耳鼻咽喉系

インフルエンザB型は、風邪と間違われるほど風邪の症状によく似ています。ですので、耳鼻咽喉系の症状としては、咳をしたり、痰がのどに引っかかったりします。
そして、場合によっては、気管支炎や上気道炎を起こす場合があるので、咳や痰だけの症状だと甘く見てはいけません。
 
 

体全体

全体的な症状としては、上記の症状に加えて、寒気や関節痛、頭痛や筋肉痛、腰痛、体のだるさや震えといった症状が出てくる場合があります。
 
 

B型の感染力

 
インフルエンザB型の感染経路は、飛沫感染と空気感染の2種類です。
 
飛沫感染とは、くしゃみや咳などによって唾液が飛沫し、周囲の人の口や鼻に入り込むことでウィルス感染します。空気感染は、飛沫感染と同じように思われがちですが、飛沫したウィルスはすぐに死なず、しばらく空気中に浮遊しています。それを吸い込むことで、感染します。
 
また、インフルエンザB型は、インフルエンザの症状が出てくる前から感染力があります。そのため、自覚症状が無く周囲に感染させてしまう可能性があるのです。
 
 

予防方法

 
ワクチンを打つことが有効的だというのはわかっているけれど、副作用もあるし、ワクチン以外に予防方法はないの?と思う方もいらっしゃると思います。
そこで、ワクチン以外での予防方法についてご紹介いたします。是非実践していただきたいと思います。
 
1. 外出から帰ってきた際には、うがいをする。
2. 外出から帰ってきた際には、手洗いをする。
3. 外出時とくに人混みに行く際はマスクを着用する。
4. バランスの良い食事をとる。
5. 室温は28度、湿度は60%前後に保つ。
6. 適度に運動を行い、体力の維持を図る。
7. 部屋の掃除はこまめに行い、毎日部屋の空気を入れ替えする。

 
ただし、あくまで予防の範疇ですので、インフルエンザ流行期には注意が必要です。
 
 

補足:インフルエンザC型

 
インフルエンザ全体、またインフルエンザA型、B型については説明をしましたが、インフルエンザC型については、ここまで説明をしておりませんでしたので補足します。インフルエンザC型は、A、B型と比較すると、症状が軽く、微熱、鼻水、鼻づまりなど鼻風邪に似た症状です。インフルエンザA,B型は冬に流行しますが、インフルエンザC型には、そういった季節性はありません。
 
ウイルスの種類は1種類のみで、ウイルスの形が変異する事が余りない為、一度かかると二度感染する事はほぼありません。インフルエンザC型は子供に多い病気で、大人が感染する事は殆どないインフルエンザです。インフルエンザ流行は毎年話題になりますが、症状が比較的軽く、一度罹ると二度はかかりにくい、大人は殆ど感染しないという特徴から、余り話題になることがありません。しかし、低年齢層が感染した際、高熱、嘔吐、下痢等の重い症状が生じる事がありますので、特に小さなお子さんを持つ家庭では注意が必要です。
 
 

まとめ

 
ここまでご説明した内容について、ポイントを以下のように記載しますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
 
・2017年1月末時点で、インフルエンザ患者数は大きく増加し、1月16日~1月22日時点で、患者数推計値は161万人となっている。
・全国各地で、休業施設は3765施設となっている。
・インフルエンザは、秋から冬にかけて流行する感染症の一つ。
・インフルエンザウイルスの型はA、B、Cとあるため、同じ季節に異なる型のインフルエンザウイルスに感染するケースもある。
・インフルエンザウイルスの中で、最も恐ろしいのはA型。
・インフルエンザの感染経路は、飛沫と接触。
・インフルエンザウイルスの潜伏期間は、2日前後。長い場合は1週間ということもある。
・インフルエンザの主要な症状は、高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感、のどの痛み、鼻水、咳など。
・多くの医療機関では、インフルエンザウイルスキットを用いて、インフルエンザに感染しているかどうか判断。検査に関わる時間は10分程度。
・インフルエンザの治療には、抗インフルエンザウイルス薬を用いる。発症から48時間以内に服用する事によって効果があがる。
・インフルエンザを治す為には、安静、水分補給、充分な睡眠が重要。
・インフルエンザワクチン効果は、接種後2週間~5ケ月といわれており、ワクチン接種方法として注射型と鼻への噴霧型がある。
・インフルエンザワクチンは、稀に重篤な副作用を生じる場合がある。
・インフルエンザB型の症状の特徴として、微熱が長引くことがある。
・インフルエンザB型は、A型が11月~1月に流行するのに対し、2~3月頃に流行する。
・インフルエンザB型は、症状が出る前から感染力がある為、気づかず周囲の人にうつしてしまう可能性がある。
・インフルエンザワクチンの予防方法としては、うがい、手洗い、マスク着用、バランスの良い食事等
インフルエンザB型は、インフルエンザA型の特徴や症状が違います。
 

特に重要な点

 
A型は高熱が出るのに対してB型は微熱程度しか出ません。また、風邪の症状に似ているため、インフルエンザと気づかずに、インフルエンザとわかった時には周囲の人に移してしまっていることがよくあります。
 
インフルエンザが流行する11〜3月に少しでも体調が悪いなと感じた時は、早期に医療機関を受診しインフルエンザの検査をしてもらうことをお勧めします。
 
 
<執筆者プロフィール>
當眞 陽子(とうま・ようこ)
看護師。看護師歴は11年以上。看護師業務を行いながら、2人の子育てにも奮闘中。「皆さんの疑問に思うことを少しでも解消できるような記事を執筆できればいいなと思っています」
 
 
<監修者プロフィール>
株式会社とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 
 

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